
舞台設定はちょっと現代風で、20年くらい前のドイツといった感じ。つまり19世紀終わり頃の歴史的な作りではない。しかし前衛演出というのではなく、現代の子どもが普通に楽しめる愛らしい舞台となっていた。(中略)有名な二重唱の後のパントマイム(天使が眠っている二人のところに降りてくる)は、演出家の腕の見せどころ。この舞台では、巨大な張りぼての頭をかぶった14人の「給仕」たちが、夢の中でご馳走を運んでくる。その様子もファンタジーに溢れ、観ている人々の心を暖かくしてくれた。
(城所孝吉 「音楽の友」 2009年2月号 From Abroad より) |