ご挨拶

これからの半世紀も本物の舞台芸術を贈り続ける劇場でありたい

公益財団法人ニッセイ文化振興財団
理事長 武田嘉和

私ども公益財団法人ニッセイ文化振興財団は、日生劇場を軸に「すぐれた舞台芸術を提供するとともにその向上をはかり、わが国の芸術文化の振興に寄与する」ことを事業目的といたしております。これは、日生劇場開場当時の日本生命社長弘世現の「生命保険事業の基盤となる健全で文化的な社会づくりに貢献したい」「青少年の将来に役立つ劇場でありたい」という熱い思いに根ざすものであります。劇場開場より半世紀が経ちましたが、この間、一貫して「児童・青少年育成」「舞台芸術の振興」「舞台芸術を支える人材の育成」を3つの柱として、本物の舞台芸術の上演に取り組んでまいりました。

日生劇場の第二半世紀のスタートにあたって、この理念に沿って事業の再整備を行い、現在は児童・青少年分野において、幅広いジャンルで質の高い作品を制作するとともに、全国各地で広く公演に取り組んでおります。具体的には、それまで小学校6年生を対象に行ってきましたミュージカル鑑賞教室「ニッセイ名作劇場」を発展させ、招待対象を中高生へ、ジャンルをオペラ・バレエ等へと広げたうえで、新たに「ニッセイ名作シリーズ」として、日生劇場はもとより全国の劇場で公演いたしております。この新しい取組が50年に亘り777万人の児童を招待してきた「ニッセイ名作劇場」と同様に永く愛され、全国各地で観劇した子供たちが、豊かな情操を育み、やさしくたくましい大人に成長してくれることを願っております。

また、永年親しまれてまいりました夏休みの家族向け企画「日生劇場ファミリーフェスティヴァル」や、劇場開場以来続けてきました日本のオペラ振興を目指した「NISSAY OPERA」など、事業の一層の充実を図ってまいります。

日生劇場がこれからの半世紀においても、若い世代を育む本物の舞台芸術の発信地であると評価されるよう、今後とも最大限の努力を尽くしてまいります。引き続き皆様方のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。